策におぼれて2連敗、むせび泣きも 今井瑠々氏の引き抜き「裏目」に

有料記事統一地方選挙2023

佐藤瑞季 本井宏人 安倍龍太郎
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 統一地方選をめぐる「多治見の戦い」は、自民党陣営の完敗に終わった。岐阜県議選、同県多治見市長選で本命候補が相次いで落選。立憲民主党からの今井瑠々(るる)氏(27)の引き抜きが、「裏目」に出た形だ。

 23日夜。自民、公明両党が推す山本勝敏・前県議(59)=無所属新顔=の事務所は静まりかえっていた。山本氏が「本当に申し訳ございません」と約7秒間、頭を下げると、支援者たちのむせび泣く声が響いた。

 「これだけ苦労したのに、2連敗。古屋氏は策におぼれた」。陣営幹部はそういって、古屋圭司・元国家公安委員長(70)をやり玉に挙げた。

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 多治見市は、古屋氏の地盤で…

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    たかまつなな
    (時事YouTuber・笑下村塾代表)
    2023年4月25日0時14分 投稿
    【提案】

    今井氏は、17歳から政治家を志しており、政党よりも地元への貢献度が大事だったという。現在、27歳という若さであるが、若く政治家になりたいという人が入る政党の受け皿が、自民党にも立憲にもないのではないかと感じてしまった。支部幹部は「客寄せパン

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    星野典久
    (朝日新聞政治部次長)
    2023年4月24日14時47分 投稿
    【視点】

    今井氏をめぐっては、立憲から自民に転身したことが、「裏切り」と批判されていますが、そもそも政治家にとって「裏切り」とはどんな意味を持つ行為なのでしょうか?政党を移ること全てを「裏切り」というのかといえば、わたしは違うと考えます。 過去にも

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