朝日新聞社が23日に実施した当日出口調査によると、北海道函館市長選は新顔で元市保健福祉部長の大泉潤氏(57)が大きくリードし、4選を目指す現職の工藤寿樹氏(73)=いずれも無所属=が追っている。

 市役所出身者同士による「身内対決」は直近2回の市長交代と同様、部下が上司に挑む構図となった。立憲民主党の支持を受ける大泉氏に対し、自民党と公明党函館総支部の推薦を得た工藤氏は保守系候補をアピール。「与野党対決」の様相も呈した。

 大泉氏は立憲支持層の9割以上をまとめたほか、自民支持層の7割からも支持を得ている。無党派層は9割支持に上っている。大泉氏は、人気タレント・大泉洋さんの実兄にあたる。

 工藤氏は推薦を得た自民、公明の支持層ともに一部にしか浸透しておらず、無党派層の支持は1割ほどにとどまっている。