知らぬ間に…維新風に天仰ぐ自民 和歌山、保守王国の「アキレス腱」

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菅原普 寺沢知海 伊藤秀樹
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衆院和歌山補選、自民と維新が競り合う

 当選回数13回を誇る二階俊博元幹事長らを擁する自民党に、勢力拡大の足がかりを狙って日本維新の会が挑んだ衆院和歌山1区補選。当初の大方の予想に反して勝利したのは維新だった。12日間の選挙戦。激しくしのぎを削った両陣営の舞台裏で何が起きていたのか。

 選挙戦では、和歌山市の雑賀崎漁港に応援演説のため訪れた岸田文雄首相の近くに爆発物が投げ込まれる事件が15日に発生。最終日の22日に首相が2度目の応援で同市に入った際には、周辺に大勢の警察官が配置されるなど、事件の影響が最後まで影を落とした。

 そんな異例の選挙戦で、自民は予想外の苦戦を強いられる。

 和歌山は、自民の二階氏や世耕弘成参院幹事長、石田真敏総務相ら県選出の国会議員に有力者がひしめく「保守王国」だ。統一選前半戦にあった県議選でも関西の2府4県で唯一、自民系で過半数を維持している。

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統一地方選挙・衆参補選2023年

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