「LGBTQの人権を守る法整備を」 署名5.6万筆を首相補佐官に

塩入彩
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 LGBTQなど性的少数者の人権を守る法整備を求め、当事者有志が21日、オンラインで集まった署名約5万6千筆を森雅子首相補佐官に提出した。署名の発起人で、性的少数者に関する情報を発信する一般社団法人「fair」代表理事の松岡宗嗣さんは「一刻も早く法整備に向けて動き出してほしい」と話した。

 署名は、首相秘書官だった荒井勝喜氏の性的少数者や同性婚に対する差別発言を受け、2月上旬からオンラインで呼びかけを始めた。「#岸田政権にLGBTQの人権を守る法整備を求めます」のハッシュタグのもと、性的少数者の差別を禁じる法律や同性婚の法整備などを求めた。

 署名提出は、報道陣に非公開だったが、松岡さんによると、森氏は「(首相補佐官の立場としては)法整備の議論は注視するしかない」と話す一方、署名を受け取り、「適切に対処する」と述べたという。

「1秒でも早く」

 松岡さんは、「今まさに差別に苦しみ、死にたいと思い詰めている人たちがいる。1秒でも早く法律をつくってほしい」と訴えた。

 森氏へは同日、5月に広島で予定されている主要7カ国首脳会議G7サミット)に性的少数者の声を届けようと立ち上がった国際会議「Pride7サミット」(P7サミット)の日本実行委員会のメンバーも、性的少数者の人権を守るための取り組みを求める声明を提出した。声明では性的指向や性自認などの問題をめぐる政治的・財政的支援の強化などを求めた。(塩入彩)

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