ChatGPTなどAI規制、欧州の「経団連」トップが懸念

ChatGPT

今泉奏
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 「ChatGPTチャットGPT)」など対話型AI(人工知能)の規制について、欧州連合(EU)の経済団体「ビジネス・ヨーロッパ」トップのベイレール事務局長は20日、都内で記者会見を開き、「問題は(規制と推進の)バランスをどうとるか。(利用者に)負担をかける規制であってはならない」と述べた。

 同団体は欧州の経団連にあたる。ベイレール氏は、主要7カ国(G7)広島サミットを前に、各国の経済団体が集う「B7東京サミット」に出席。会見で「欧州の規制は、高リスクとなるAIに限定した」と説明。「イノベーションを阻害することなく、人びとの需要に応えられるようにすることが重要だ」と述べた。

 B7の提言では「各国のAI政策で、相互運用性の確保とそのための国際協力に優先的に取り組むこと」が盛り込まれた。

 対話型AIの急拡大を受け、3月下旬にはイタリア当局がプライバシー面の懸念からチャットGPTの利用を一時禁止すると発表。ドイツフランスでも禁止検討の動きが報じられている。一方、日本では今のところ規制への動きはない。(今泉奏)

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