益田駅開業・山口線全線開通100周年 利用促進へロゴマークも

石川和彦
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 JR益田駅開業と山口線全線開通100周年を祝うイベントが16日、島根県益田市駅前町の益田駅前で開かれた。利用客が減り、一部区間で赤字になっている山口線の利用促進とPRを目的に作成されたロゴマークも披露。出席者は、山口線を存続させ、沿線の地域振興を目指すことを再確認した。

 山口線は1913年2月に小郡(現在の新山口)―山口間で開業。その後延伸され、22年8月5日に津和野まで、翌年4月1日には益田まで延び、全線開通した。益田駅の当時の駅名は「石見益田」だったが、66年に益田と改められた。

 記念式典ではJR西日本の佐伯祥一・山陰支社長が「安全で安心して頂ける輸送サービスを提供する使命は変わるものではありません。沿線の活性化、地域振興にしっかり取り組んでいきたい」とあいさつ。益田市の山本浩章市長は「(JRなどと)一層緊密に連携し、利用拡大に取り組みたい。積極的なご利用を」と呼びかけた。

 沿線自治体などでつくる山口線利用促進協議会が作成したロゴマーク(円形、直径約60センチ)も披露され、促進協副会長の伊藤和貴・山口市長が、島根の観光キャラ「しまねっこ」と山口のマスコットキャラ「ちょるる」をあしらったことを説明。山本・益田市長と益田ゆかりの柴犬(しばいぬ)ななが一日駅長に任命され、ロゴマークを付けて特別に益田駅まで運行した団体臨時列車「DLやまぐち号」を出迎えるなどした。(石川和彦)

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