新年に誓った目標を早くも達成! りくりゅうが背負う日本ペアの未来
「僕たちの目標である(北京五輪金メダルの)隋文静、韓聡組(中国)のような素晴らしいペアにはまだまだなれないかなと思っています」
3月にフィギュアスケートの日本ペア初の世界選手権金メダル獲得という快挙を成し遂げた2日後。報道陣の取材に応じた木原龍一(30)はこう言った。
三浦璃来(21)と組む「りくりゅう」ペアの目標は、世界選手権の金よりももっとはるか上にある。
仲の良さと向上心。それが2人の強みだ。
優勝して「試合が終わってからは何も考えずに、自分たちの食べたいもの、思いついたものを食べました」と木原が言うと、三浦は「昨日は海鮮でした」と笑った。日本でも、練習拠点のカナダでも2人一緒だ。
比較的マイペースで自由奔放な三浦を見つめながら、「僕は飼育員です」と木原。それに対して三浦は「動物かよ」。
掛け合い漫才のようなシーンは、りくりゅうおなじみの光景。特に今季は主要国際大会を全て制す「年間グランドスラム」を達成していて、欠場した全日本選手権以外は全勝。そのやりとりは自然と明るいものになった。
日本ペアの歴史を次々と塗り替えるりくりゅうが成し遂げたものは、本人たちの記録だけではない。
日本スケート連盟の竹内洋輔強化部長は言う。
「ペアも強化していきたい…
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- 【視点】
日本ペアのパイオニアであり続ける、りくりゅう。その尽きることのない向上心がつづられたストーリーです。勝っても勝っても、満足できない。より手強い相手、より難度の高いターゲットを求め続ける。アスリートの本能なのでしょう。木原龍一選手と三浦璃来選
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