JR烏山線が開業100年 記念列車が運行

山下龍一
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 地元で「からせん」と呼ばれ親しまれてきたJR烏山(からすやま)線(宝積寺〈ほうしゃくじ〉―烏山)が15日、開業100周年を迎えた。セレモニー列車が運行され、栃木県高根沢町にある宝積寺駅ではJR東日本大宮支社が式典を開いた。同線の利用者数は低迷しており、今後の存続のあり方も注目されている。

 記念列車は午前11時前ごろ宝積寺駅を出発。発車前の記念式典では、同駅の板垣新一郎駅長が「沿線には美しい里山や温泉があり、もっと烏山線の良さを知って欲しい。どうやったら持続的に乗客が増えるのか考え、行動していきたい」とあいさつした。

 10月22日まで、同線の車両(2両編成)の前後には全8種類の記念マークをつけて運行する。

 同線は1923年4月15日、宝積寺―烏山間の計20・4キロで開業。一方で、JR東日本は収支の厳しい地方路線の一つとしてあげている。2021年度の1日あたりの平均通過人員は1140人、年間赤字額は6億300万円だった。(山下龍一)

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