授乳や生理用品どうする…女性の視点を避難所運営に 過去に性被害も

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堀越理菜
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 災害発生時の避難所の運営や避難計画づくりに、女性の視点をどう生かすかが課題となっている。7年前に発生した熊本地震でも対応の不備が指摘されており、その教訓を踏まえ、女性の防災リーダーを育てようという取り組みが動き出している。

 2016年4月15日、震度7の揺れに襲われた翌日だった。熊本市男女共同参画センターの館長だった藤井宥貴子(ゆきこ)さん(58)に、岩手県で女性支援に取り組んでいた人から電話があった。

 東日本大震災の発生時に被災地で性被害があり、5年経っても被害者のカウンセリングをしているとの話を聞き、こう言われた。

 「もしもあなたが動けるなら、性被害の防止にまず最初に取り組んでほしい」

 災害が起きたときにセンター…

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