弘前さくらまつりが準体制で開幕 宴会も4年ぶりに解禁

古庄暢
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 青森県弘前市の春の風物詩「弘前さくらまつり」が15日、弘前公園で準まつり体制で始まった。異例の早咲きとなった一方、コロナ禍が落ち着きを見せ、多くの家族連れが花見を楽しんだ。本開催は21日からで、5月5日までの予定。

 園内に約1700本あるソメイヨシノは今年、観測史上最も早い、今月7日に開花した。平年より15日早く、準まつり体制の開始も昨年より4日前倒しされた。祭り初日、満開となった桜の前で、家族連れや観光客らが写真を撮るなどして楽しんでいた。

 新型コロナ対策のため規制していた園内での酒類提供が4年ぶりに解禁された。食べ歩きは引き続き禁止だが、本丸と北の郭、二の丸の一部を除き、自由に宴会もできる。

 平川市から家族3人で来た会社員男性(52)は、屋台で買ったおでんを片手に、缶ビールを一口。「ようやく元に戻って来たなという思いで、最高です」と顔をほころばせていた。

 青森市から妻や2歳の長女と3人で訪れた会社員の平野光成さん(42)は、「毎年見に来てはいたが、去年まではコロナで飲食しようとは思えなかった。今年は初めて、娘に楽しい花見を体験させてあげられる」と笑顔で話した。

 市公園緑地課によると、園内に出店している露店は今年、コロナ禍前の約7割にあたる127店で、昨年の79店から大幅に増えたという。担当者は「コロナ禍前の活気が少しずつ戻って来た。多くの方に楽しんで欲しい」と話す。(古庄暢)

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