「もっと高くても不思議でない」 2千円優先パスで変わるディズニー

有料記事

近藤咲子 末崎毅
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 有料になっても優先パスの人気は続いている。

 「さっき乗った『スプラッシュ・マウンテン』は2時間並んだので、『美女と野獣』は迷わず買った。待ち時間はもったいない」

 3月末の平日午後2時。8歳の長女の誕生祝いで、長野市から東京ディズニーランド(TDL)を訪れた女性(41)は、130分待ちのところを10分で乗ることができ喜んでいた。1人2千円払って、入場時刻を指定して優先して案内されるサービス「ディズニー・プレミアアクセス(DPA)」を利用したのだという。

 以前からTDLや東京ディズニーシー(TDS)には無料の「ファストパス」があった。園内でアトラクションごとに発券され、パスに記載された時刻に優先的に入場できた。だが、コロナ禍で休止となり、入れ替わるように、より使い勝手を良くして昨年5月に導入されたのが、新たに有料化されたDPAだった。

 DPAは時間に対する効果「タイパ」を重視する人々の心をつかんでいる。

 この女性は料金が「高い」と…

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    田幸香純
    (朝日新聞記者=働き方、企業、消費)
    2023年4月16日16時21分 投稿
    【視点】

    ディズニーリゾートの戦略の変化を描いています。消費者の時間をより効率的に使いたいという「タイパ」意識の高まりが、テーマパークの戦略をも受け入れた動きがありました。私自身も、過去の取材を通じて、運営するオリエンタルランド社長がコロナ禍を経て、

    …続きを読む