夜まで楽しめる山下公園に レストハウスがリニューアル、足湯も新設

小林直子
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 【神奈川】横浜の観光名所、山下公園横浜市中区)のレストハウスが14日、リニューアルする。飲食ができるスペースのほか、海が見える足湯やバーベキューサイトが設置された。夜まで楽しめるスポットに衣替えして新たな魅力を発信する狙いがある。

 山下公園は1930年に開園した海浜公園で、年間約200万人が来園する。レストハウスは市の施設で、2020年9月末に遊具や飲食スペースを備えたコンビニ「ハッピーローソン」が閉店した後はテナント不在だった。

 市は21年に新たな事業者を公募し、昨年、飲食業のゼットン(東京)を代表法人とする8社の「山下公園再生プロジェクトグループ」が選ばれた。

 リニューアルオープンを控えた12日、報道陣に施設が公開された。レストハウスの名称は「THE WHARF HOUSE 山下公園」。「WHARF」は英語で「波止場」を意味する。みなとみらい地区や中華街、元町など周辺エリアとの間を行き交う人を受け止める場所という意味を込めた。

 営業時間は午前9時~午後10時。カフェ・レストランでは時間帯によって異なるメニューを提供する。ゼットン公園再生事業室の野尻徳也室長は「もともと夜は少し暗い公園だった」。みなとみらいの景色が眺められる足湯やバーベキューなど、夜も楽しめる施設にしたことで「新しい人流ができるのではないか」と期待する。

 横浜は東京から近く、日帰り観光が多い。市の担当者も「夜まで利用できることで観光客が横浜に宿泊することにもつながれば」と話す。足湯(日中は無料、午後5時以降は300円)とバーベキューは要予約。休憩スペースは無料で利用できる。小林直子

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