イオン、総合スーパー事業が3年ぶり黒字 売上高は過去最高を更新

末崎毅
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 流通大手イオンが12日発表した2023年2月期の売上高は、前年比4・6%増の9兆1168億円で過去最高だった。仕入れ原価や電気代の高騰をデジタル化や省エネでしのぎ、純利益は同約3・3倍の213億円。黒字に回復した前年からさらに伸ばし、ほぼコロナ禍前の水準に戻った。

 傘下に持つドラッグストアのウエルシアホールディングスでは、コロナ禍による行動制限がなくなって外出の機会が増えたことから化粧品などの売り上げが好調だった。イオンリテールなどの総合スーパー事業は一部をのぞき価格を据え置くPB(自主企画商品)の売り上げが伸びた。セルフレジなどの導入による人件費削減や節電に努め、3年ぶりに黒字となった。

 吉田昭夫社長は「消費者の生活防衛意識をこれほど強く感じた1年はなかった」と語った。(末崎毅)

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