「出場選手の6~7割が着用」 サッカーW杯支えた工場、実は島根に

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石川和彦
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 昨年11、12月に開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会。日本代表の活躍に日本中が盛り上がった。各国の選手たちが履いていたシューズに使われた人工皮革の多くは、実は島根県大田市で製造されていた。文字どおり選手を足元から支えた工場を記者が2月初旬に訪ねた。

 大田市役所から車で北西に約5分。国道9号の近くにその建物はあった。繊維大手・帝人グループの「帝人コードレ」(大阪市)島根工場だ。

 話を聞かせてくれた浅田和重社長(57)=当時=は、「サッカーW杯に出場した選手の6~7割は弊社の人工皮革を使ったシューズを履いていた。(テレビ中継で映った)選手の足元を見ればわかる。社内でも大盛り上がりだった」と振り返る。

敷地6万平方メートルの工場、「0.05ミリの違いも調節できる」

 人工皮革は軽くて丈夫で、水…

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