陸自ヘリ、事故直前の様子が小学校防犯カメラに 高度保ち安定飛行

伊藤和行
【動画】防犯カメラに映った、レーダー消失直前の陸上自衛隊ヘリコプターとみられる機体=提供
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 沖縄県宮古島の海域で6日、陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリコプターが消息を絶った事故で、レーダーから消える3分前と5分前のヘリとみられる映像を、宮古島市北部にある二つの小学校の防犯カメラが撮影していた。この時点ではヘリは高度を保ち、安定した飛行をしていたことが見てとれる。

 宮古島市北部にある市立狩俣小学校の防犯カメラにヘリが映っていたのは6日午後3時51分。上空を黒っぽいヘリが飛行している。さらに北西へ約5キロ離れた市立池間小中学校のカメラには、午後3時53分、似たようなヘリが飛ぶ姿が映っていた。防衛省によると、ヘリがレーダーから消失したのは午後3時56分。両小学校は、ヘリの飛行ルートに位置している。

 朝日新聞は両小学校の許可を得て、防犯カメラを設置する市内の警備会社から映像の提供を受けた。

 政府関係者によると、ヘリは事故直前、上空150メートルほどを飛行していたとみられる。航空法は離着陸などの場合を除き、150メートル以上で飛行するルールを定めている。ヘリはこれに基づき、飛行可能な最低高度を飛行していたことがうかがわれたという。(伊藤和行)

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