海底は複雑な地形で捜索が難航 機体見つからず 陸自ヘリ事故

沖縄タイムス
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 【東京】陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島周辺で行方不明となった事故で、自衛隊や第11管区海上保安本部は11日も周辺で捜索を続けた。事故発生から5日経過したが、搭乗員10人の安否は分からず、機体の大部分も見つかっていない。海中での捜索に当たる海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は11日の定例記者会見で、宮古島北西の海底はサンゴ礁が広がる複雑な地形のため、捜索が難航しているとの見方を示した。

 海自は護衛艦や潜水艦救難艦、掃海艇を投入し、機体などを捜している。酒井氏は、掃海艇のソナー(水中音波探知機)を使用しているとした上で「探知したものが機体かサンゴか判断が付かず、探知場所にUUV(水中無人機)を投入して確認するなど、時間がかかっている」と説明した。

 機体が沈んでいた場合、「潮流の影響で流され、事故の発生場所から離れている可能性もある」とも述べた。潮流が速くなることがあり、無人機の運用が難しい場面もあるという。

 11日は地上で陸自隊員約290人が活動し、海自や空自の航空機6機、艦艇3隻、海保の巡視船2隻も捜索に当たった。

 陸自幹部ら10人が乗っていた事故機は6日午後3時56分ごろ、宮古空港の北西の洋上で消息を絶った。

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