起訴された議員の5人中4人当選 河井事件の広島、有罪確定なら失職

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戸田和敬
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 2019年参院選をめぐる買収事件の舞台となった広島では9日、県議選と広島市議選の開票作業が深夜まで続いた。河井克行元法相=実刑確定=から現金を受け取り、正式起訴された現職の地方議員5人の当落は次々と判明していった。

 公職選挙法違反(被買収)の罪に問われ、被告の立場のまま立候補したのは県議1人と広島市議4人。いずれも自民党を離れ、無所属で選挙戦に臨んだ。

 司法の判断を待つ間に、有権者の審判を仰ぐ異例の選挙戦。市議選では、三宅正明氏(50)が5選を決め、記者団に「様々なことを思って今回の選挙に立候補した。大変厳しい選挙の中で、当選させていただいた」と話した。このほか、市議2人の当選と、1人の落選が決まった。

 県議選では、渡辺典子氏(38)が4選を決めた。5人のうち唯一、3月から公判が始まり、「正当な寄付金だ」などと無罪を主張していた。選挙戦は混戦模様となった。

 被告の議員たちは当選しても、仮に罰金刑以上の有罪が確定すれば失職する。

 広島は岸田文雄首相の地元で…

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