震災・コロナ禍で生まれた絆 日台の漫画家が色紙228枚競演

東野真和
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 日本と台湾の漫画家合わせて233人が、それぞれの作品の主人公などを描いた色紙228枚の展覧会が、岩手県大槌町の町文化交流センターで16日まで開かれている。

 「漫画の絆」と題し、日本側は東日本大震災で台湾から受けた支援へのお礼をあらわし、台湾側はコロナ禍でのワクチン提供に対する感謝の気持ちを込めた。

 開催場所は、東京の2カ所以外に、被災地・大槌町が選ばれた。同町が台湾の赤十字社などから20億円を超す支援金を受けた縁で、開催地に決まった。日本からは弘兼憲史さんや北条司さんら113人、台湾から120人が参加している。

 初日の8日には、台湾から参加した阮光民(ルアングアンミン)さん、彭傑(ボンジェー)さん、柯宥希(コーヨウシイ、顆粒〈コーリー〉)さんの漫画家3人と、日本から「ちびまる子ちゃん」の友蔵役の島田敏さん、「ONE PIECE」のニコ・ロビン役の山口由里子さんの声優2人によるトークショーもあった。

 柯さんは「幽☆遊☆白書」、彭さんは「ドラえもん」という日本の名作を読んで漫画家を目指したと打ち明け、島田さんや山口さんは劇団俳優から声優の世界に入った経緯などを語った。島田さんが台湾と日本の漫画の違いについて台湾の漫画家側に聞くと、阮さんは「擬態・擬声語や絵の細かい所の表現が違います」と答えていた。東野真和

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