近江鉄道を映画で応援しよう 16日に「ガチャコン!青春編」上映会

松浦和夫
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 赤字が続く近江鉄道(本社・滋賀県彦根市)を応援する映画の第2弾「ガチャコン!―青春編―」が完成した。4月16日に東近江市青葉町の市立八日市文化芸術会館で、オープニング上映会が開かれる。

 近江鉄道は全長約60キロで、湖東地域の住民の足となっている。だが、利用者の減少で自力運営が難しいとして、2024年度から列車の運行は近江鉄道が担い、線路などの維持管理は沿線自治体が受け持つ「上下分離方式」に移行することが決まっている。

 沿線の有志らでつくる映画制作実行委員会が寄付を募り、21年に第1弾の映画「ガチャコン!」を制作。反響が大きかったため、昨夏から第2弾の準備を進めてきた。

 今回は217人、36団体から計約240万円の寄付が集まった。主人公の高校生2人には、地元の大学生と高校生がオーディションで選ばれた。沿線の住民や県立八日市高校の生徒ら計約240人がエキストラとして参加している。

 脚本・監督は第1弾と同じく、東近江市出身の映画監督で俳優のムラヤマ・J・サーシさん。近江鉄道で八日市高校に通う大町が、友人スーと本気で漫才師を目指す青春コメディーだ。2人が路上ライブを繰り広げた近江鉄道の約10の駅や、八日市高校などがロケ地として使われた。

 実行委員長の奥村清和さんは「八日市高校など地元の全面的な協力をいただき、完成できた。2人の主人公はどんどん演技がうまくなっていった。温かくて面白く、時にほろっとする映画。じっくり見ていただきたい」と話した。

 上映会は午前10時からと午後2時からの2回。定員は各回500人。申し込み不要で無料。問い合わせは奥村さん(090・5251・3376)へ。(松浦和夫)

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