PFAS血中濃度「高い住民、多摩広域に」 市民団体調査、中間報告

有料記事

[PR]

 国が対策強化に乗り出す方針の有機フッ素化合物(PFAS)について、東京・多摩の住民の血中濃度を独自に調べている市民団体が6日、2度目の中間報告を公表した。1月に公表した国分寺市民以外に、立川市西多摩の広域で高い濃度を示す住民がいた、と報告した。

 「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会」が6日に公表したのは、1月下旬に最初の中間報告をした国分寺市民ら87人分を含む計273人分。立川、羽村、福生、青梅の4市など、西多摩を中心に19市町村の住民を調べた。

 分析した京都大大学院の原田浩二准教授(環境衛生学)によると、ほぼ全員からPFASが検出された。PFASの中でも代表的なPFOSでは、273人の平均が1ミリリットルあたり12・3ナノグラム(ナノは10億分の1)。調査手法が異なる可能性があるが、2021年の環境省の調査と比べると全国平均の約3・2倍にあたる、と説明した。

 原田准教授によると、ドイツ

この記事は有料記事です。残り330文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません