セブン&アイHD、小売業で初の売上高10兆円 海外でコンビニ好調

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末崎毅
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 流通大手セブン&アイ・ホールディングスが6日発表した2023年2月期決算の売上高は、前年比35%増の11兆8113億円だった。日本の小売業で売上高が10兆円を超えるのは初めて。21年に買収した米スピードウェイの統合効果で、海外コンビニエンスストア事業が好調だったことなどが影響した。

 本業のもうけを示す営業利益は同30・7%増の5065億円、純利益は同33・3%増の2809億円で、いずれも過去最高を更新した。海外のコンビニはガソリンスタンドを併設している所が多く、ガソリンの販売価格の高騰も売上高を伸ばす一因となった。海外コンビニ事業が連結売上高に占める割合は、前年の約6割から7割超にまで増えた。国内コンビニ事業も宅配需要への対応を強化したことなどで収益を伸ばした。

 一方、スーパー事業はイトーヨーカドーの不採算店の閉鎖などで売上高が前年比で2割減った。傘下の百貨店そごう・西武」は減収が続いており、4年続けて純損失だった。

 食品を軸にした事業の見直し…

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