中国空母「山東」、防衛省が沖縄南部で初確認
成沢解語
防衛省は6日、中国海軍の空母「山東」の艦隊が5日に太平洋上で航行しているのを確認したと発表した。同省が山東の航行を確認するのは初めて。台湾の南東海域を航行していたことを台湾国防部が確認しており、その後に日本側に近づいたとみられる。
防衛省によると、山東のほかフリゲート艦1隻、高速戦闘支援艦1隻の計3隻の艦隊が5日午後6時ごろ、沖縄県の波照間島の南約300キロで太平洋側に向かっているのを海上自衛隊の護衛艦が確認。台湾国防部も5日、艦隊が台湾南のバシー海峡を抜けて、台湾の南東海域を航行したと発表していた。
航行目的については、台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統が米国でマッカーシー米下院議長と会談するのを前に牽制(けんせい)したとみられていた。ただ、日本側にも軍事的な圧力をかけている可能性があり防衛省は警戒監視を続けている。
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山東は中国初の国産空母で…