「友達を作れ」先輩が応援 東海大学の入学式

森北喜久馬
[PR]

 東海大学の入学式が4日、熊本市東区の熊本キャンパスで開かれた。式典後、コロナ禍で満足な学生生活が送れなかった先輩たちが、新入生のためにオリエンテーションを企画した。

 入学したのは、文理融合学部や農学部の学生ら計500人。このうち農学部生は1年間、熊本キャンパスで過ごした後、来年度から、3月末に益城町にできたばかりの阿蘇くまもと臨空キャンパスで学ぶ。

 式典の後、学内のイベントを企画する執行委員会の学生たちが、友達を作り、サークルや委員会に入り、新しい趣味を持つよう呼びかけた。村上智洋副委員長(21)=農学部4年=はコロナ禍まっただ中で入学し、授業はもっぱらオンライン。新しくできた友達に実際に会えたのは1年後だったという。「こんなつらい体験を新入生には味わって欲しくない。学生生活を充実させる助言をしたかった」と話す。

 執行委員会は、キャンパス内の芝生で、賞品が当たるビンゴ大会も開催。人気のクッションを当てた鹿児島出身で農学部に入る岩山彰真さん(18)は「先輩たちの気持ちはありがたい。動物を助けるプロジェクトに入るつもりです」と話していた。(森北喜久馬)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません