気仙沼線BRT 自動運転レベル4取得目指す 24年秋めどに

池田良
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 【宮城】JR東日本は4日、気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)の自動運転を現在のレベル2からレベル4に引き上げる方針を明らかにした。少子高齢化によるドライバー不足が課題としてあり、持続的な運営を図るのが狙い。必要なデータ取得や審査を経て、2024年秋ごろの認証取得を目指す。

 同線は昨年12月から柳津(登米市)―陸前横山(同)の4・8キロで一部の便が自動運転走行している。JR東はまた、24年秋に陸前横山―水尻川APの10・7キロも新たに加え、自動運転区間を計15・5キロに延伸する計画も明らかにした。

 現在のレベル2は、自動で車線変更などができるが、運転手が周辺の安全を確認している。レベル4は、障害物検知や運転操作などをシステムが行い「無人運転」も実現できる。ただ、JR東は、レベル4となった後も当面は有人運行を続ける。時速60キロでのレベル4の自動運転走行が実現すれば日本初という。

 レベル4の認証取得に向けた走行試験や延伸工事を始めるため、いまのBRTの自動運転は5月1日から運休する。再開は認証取得後の24年秋の見込み。(池田良)

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