「すずめの戸締まり」中国で快進撃の旅 日本アニメの興収歴代1位に

上海=井上亮
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 新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」(中国名・鈴芽之旅)の中国での興行収入が、中国で公開された日本アニメとしての歴代最高を更新した。中国メディアが4日報じた。3月24日に公開されたばかりで、快進撃が続きそうだ。

 中国メディア「新浪電影」によると、4日までに興行収入が5・75億元(約110億円)に達した。これまで1位だった同じ新海監督の「君の名は。」(2016年公開)の5・7億元を超え、記録を塗り替えた。新海監督の作品は中国で若者を中心に人気が高く、「天気の子」(19年公開)の興行収入も上位にランク入りしている。

 新海監督は映画のプロモーションで3月下旬に中国を訪問している。大ヒットについて「その勢いと、他国の作品への愛情に驚くばかりです」とツイッターに投稿していた。

 4月下旬には、バスケットボールを題材にした人気漫画「スラムダンク」の映画も上映される予定で、中国メディアは「日本のアニメ映画にとって、23年は中国市場での躍進の年となりそうだ」と報じている。(上海=井上亮)

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