そこに居合わせた「強さ」を写真で 震災12年の歩みたどる写真展
東日本大震災で人口の1割近い1286人が死亡・行方不明になった沿岸部の街、岩手県大槌町の当時と現在を写真で比較する企画展「リメンバー大槌Ⅱ」が3日、朝日新聞東京本社(東京都中央区)で始まった。2階コンコースギャラリーで、17日まで。
企画したのは、同県出身で震災後の大槌町を定期的に撮り続けてきた写真家の八重樫信之さん(79)。会場には、八重樫さんと町民10人が撮った震災直後の数日間と、同じ場所で撮った最近の風景写真約50点が並ぶ。八重樫さんは「震災当時、その場に居合わせた人の写真は、訴えかける強さがある。現在と比べ、その歩みを見てもらえれば」と話す。(御船紗子)