WSJ、ロシアで拘束の記者について詳報 モスクワ支局長は撤退

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 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は1日、ロシアで自社のエバン・ゲルシュコビッチ記者(31)が拘束されたことについて「自由な報道に対するひどい侮辱だ」として、即時解放を求める声明を改めて発表した。また、同日、拘束までの詳細な経緯を記した記事も配信した。

 WSJによると、最後にゲルシュコビッチ氏と連絡が取れたのは3月29日午後4時。この1カ月で2回目となるウラル地方での取材のために、中部エカテリンブルクを訪れていた。取材の対象については明らかにしていない。

 記者から連絡がないことを不審に思った同僚が29日午後7時過ぎに、社内の危機管理担当と状況を共有。滞在先と思われるアパートを訪ねても不在で、翌30日にロシア国営通信が拘束を報じた。

 ロシア連邦保安局(FSB)は発表で、ゲルシュコビッチ氏が「米国側からの指示で、ロシアの軍産複合体の企業の一つの情報を収集していた」としている。

 WSJも米政府もそうした疑いを否定している。ゲルシュコビッチ氏とWSJが雇った弁護士との面会は認められていないという。

 WSJは1日の声明で、「世…

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