50回目の材木町「よ市」開幕 盛岡の歩行者天国に100店ずらり

小幡淳一
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 毎年恒例で今年50回目を迎える「よ市」が1日、盛岡市材木町で開幕した。約430メートルの歩行者天国には、新鮮な野菜や手作りの総菜、酒などを販売する100近くの露店がずらり。さんさ踊りも披露され、笛や太鼓の音色が彩った。

 よ市は1974年、車で郊外の大型店に出かける人が増え、人通りが減った材木町に、にぎわいを取り戻そうとスタート。歩行者天国で対面販売する「市」を開き、来場者が楽しめるイベントを仕掛けたという。

 近所に住む鈴木幸子さん(43)と晴華さん(8)の親子は「春の訪れと開幕を待ち望んでいました。ふきのとうやキャベツなどを買います」。

 10年前から出店している岩手県八幡平市の農業、江藤豊さん(70)は、長いも50本とふきのとう60パックが1時間で完売。「今年は人が多い。コロナ禍の影響があった去年とは大違い。おいしい野菜を育てて、お客さんとの会話も楽しみたい」と話していた。

 よ市は11月下旬まで毎週土曜日、午後3時10分から6時半ごろまで開かれる。(小幡淳一)

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