宮城県、クマ出没の「シーズン予報」発表 今年は平年より多い見込み

三井新
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 宮城県は30日、今年4月から11月までの「クマ出没シーズン予報」を発表し、県内全域で「平年より出没が多い見込み」とした。長期的な予報を出す取り組みは、全国の都道府県では初めてという。

 県自然保護課によると、県内でクマによるけが人は今年度7人で、過去10年で最多を記録。昨秋は山にエサが豊富で繁殖が盛んに行われ、個体数が増えたとみられる。その結果、クマが食べ物を求めて人里や農地、住宅地近郊に出没すると予想した。

 県はまた、クマ出没の注意報や警報も設定した。今後、出没件数や人身被害の状況などに応じて、随時出すという。

 同課の担当者は「行楽シーズンは山菜採りやキャンプでクマに遭う危険が高まる。ラジオや鈴を携帯したり、複数人で行動したりして欲しい」と注意を呼びかけている。(三井新)

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