「国会質問遅い」「内容が不明瞭」 超過勤務、省庁の2割で「悪化」

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榊原一生
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 人事院は29日、官僚の長時間労働の一因となっている国会対応について各省庁に実施したアンケート結果を公表した。国会対応が原因で、2021年度の超過勤務が「前年度より悪化した」と答えた省庁が全体の2割に上り、改善が進んでいない現状が明らかになった。

 アンケートは昨年11月~今年1月、全44省庁を対象に実施(一部はデジタル庁を除く)。六つが「悪化した」、三つが「大幅に悪化した」と答えたのに対し、「改善した」は二つ、「大幅に改善した」のは一つにとどまった。

 超過勤務の要因には大半の省庁が「(議員からの)質問通告が遅い」ことを挙げたほか、質問の内容が1行しか書かれていないなど不明確で、問い合わせに時間がかかることや、答弁案を作る際に他省庁との調整に時間がかかるケースを挙げる省庁も多かった。

 改善への希望も、大半が「質…

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    小室淑恵
    (株式会社ワーク・ライフバランス社長)
    2023年3月30日13時12分 投稿
    【提案】

    102億円の血税が無駄遣いされている話なので、ぜひ注目してほしい。今回の記事のように人事院がここまで踏み込んだ調査結果を出すのは過去に例がない。川本裕子総裁を民間から登用したことが、ここまで状況を変えるのかと感動する。 詳細の調査結果が見

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    せやろがいおじさん
    (お笑い芸人・YouTuber)
    2023年3月30日19時7分 投稿
    【視点】

    どんな質問が来るか分からないので、どの部署が答弁を作成するかが分からず、すべての部署が待機をする必要があり、質問内容が分かって初めて関係のない部署が開放されるという壮大な無駄。デートの待ち合わせで2時間待ったあげくすっぽかされた、みたいなや

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