「夢を与えられるように」 未来のタカラジェンヌ、40人合格

三浦宏
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 タカラジェンヌを育てる宝塚音楽学校兵庫県宝塚市)で29日、今春入学する第111期生の合格発表があった。今年は612人が受験し、40人が合格した。競争率は15・3倍だった。入学式は4月15日の予定。2年間、歌やダンスのレッスンに励む。

 校内での掲示による発表は今年も取りやめ、午前10時にネットで発表した。合格者の出身地は兵庫県と東京都が各8人、愛知県が6人など14都道府県になる。

 スマートフォンで合格を確認した受験生は入学手続きのため次々と同校を訪れた。大津市の井上侑香さん(15)は、小学3年生の時に地元の子ども歌劇団に所属して以来、憧れ続けてきた宝塚歌劇団に初めての挑戦で合格した。「宝塚には夢を与えてもらいました。今度は私が夢を与えられるような娘役になりたいです」と笑顔で話した。

 堺市の新井芽依さん(16)は、172センチの長身を生かして中学時代はバレーボールに打ち込んだ。宝塚歌劇の男役をめざす決心をしたのは府立高校に進学してから。バレエやジャズダンス、声楽などを習った。「華やかな宝塚の世界観が大好き。1年で合格できるなんて夢みたいで、まだ信じられません」(三浦宏)

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