トロッコ電車、来月20日から一部開通

竹田和博
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 黒部川に沿って山あいを走る黒部峡谷鉄道富山県黒部市)のトロッコ電車が、4月20日から一部区間(宇奈月―笹平間)で営業を始める。同29日に宇奈月―鐘釣間、5月6日には宇奈月―欅平間が全線開通する。11月末まで、新緑や紅葉が広がる峡谷の風景を楽しめる。申し込みは4月1日から。

 同鉄道によると、例年より雪が少なかったため、予定よりも宇奈月―鐘釣間は2日、宇奈月―欅平間は4日、開業が早まった。担当者は「1日でも早く始められるのはありがたい」。今年は、宇奈月温泉の開湯100周年。来年には、黒四発電所の建設などに伴い関西電力などが整備した、黒部ダムと欅平を結ぶ工事用ルートが「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般開放される。さらに、北陸新幹線の敦賀延伸も控え、担当者は「ビッグイベントが続き、観光業にとっては追い風です」と喜ぶ。

 運賃(片道)は、宇奈月―黒薙間が大人660円、子ども330円、宇奈月―鐘釣間が大人1410円、子ども710円、宇奈月―欅平間が大人1980円、子ども990円。宇奈月―笹平間は往復のみで大人1320円、子ども660円。時刻表はホームページ(https://www.kurotetu.co.jp/別ウインドウで開きます)で。(竹田和博)

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