日本向けアニメ海賊版サイト「B9GOOD」運営者を中国当局が摘発

有料記事

黒田健朗

 日本人向けのアニメの海賊版サイトとしては最大規模とされる中国の「B9GOOD」の運営者ら4人が現地で摘発されたと28日、海賊版対策に取り組む団体「コンテンツ海外流通促進機構(CODA)」が発表した。サイトは27日に閉鎖されたという。

 CODAは漫画や音楽、ゲーム、映像などの海外展開促進や海賊版対策に取り組む一般社団法人。CODAによると「B9GOOD」は2008年に別の名前で開設され、日本のアニメなどを権利者の許可なく配信。2021年3月~今年2月の2年間で計3億回以上のアクセスがあり、約95%は日本からのものだったという。

 被害を受けたアニプレックス、テレビ東京、東映アニメーション、東宝、NHK、バンダイナムコフィルムワークスのアニメ関連6事業者から要請を受けたCODAが中国で刑事告発。中国江蘇省の公安局が2月14日、サイト運営者の重慶市在住の男を、アニメなどを権利者に無断で配信した疑いで拘束し、取り調べた。これまでに約1億2千万~1億4千万円の広告収入を得ていたとみられるという。さらに、サイトにアニメをアップロードしていたなどとして、中国在住の男女3人も取り調べている。4人は今後起訴される見通しだという。

 海外に運営拠点が置かれた海…

この記事は有料記事です。残り189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません