第4回暴言で引退表明、明石市長の後継は「丁寧な候補」 自民は「好機」

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 子育て施策で注目を集めながら、暴言問題で政界引退を表明した兵庫県明石市泉房穂市長(59)。4月の市長選に再出馬するとの臆測も広まっていたが、告示まで3週間のタイミングで後継候補を発表した。対立する議会最大勢力の自民党からは「好機到来」との声が出ており、情勢は一気に流動化している。(鈴木春香、中塚久美子、天野剛志)

 25日、明石市役所。泉氏は市議の丸谷聡子氏(59)と報道陣の前に現れ、こう紹介した。

 「私の路線を引き継いでもらいつつ、トラブルなく職員とも議会とも丁寧にやってもらえる候補だ」

 配られた資料には2人が並んだ写真とともに、「泉房穂公認」「泉市政の継続を」の言葉が躍る。泉氏が代表を務める政治団体「明石市民の会」のロゴも入れ、知名度を最大限に生かそうという狙いだ。

 昨年10月、政界引退を表明したのは突然だった。

 自身への問責決議案をめぐり、自民と公明の市議2人に「選挙で落としてやる」などと暴言を吐き、議場で謝罪。会見では「怒りがコントロールできなかった」と神妙な面持ちで釈明した。

 追い込まれたはずの泉氏だが…

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