上念氏がMBSラジオ番組降板 朝鮮学校めぐる発言で人権団体が抗議

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 MBSラジオは3月23日、平日朝の生放送番組「上泉雄一のええなぁ!」から、経済評論家の上念司氏が降板すると明らかにした。2月下旬の放送で上念氏は、朝鮮学校について「スパイ養成的なところもあったり」などと発言し、在日朝鮮人らで作る団体から「ヘイトスピーチ解消法の趣旨に反するのでは」との指摘を受けていた。

 局は降板の理由について、「3月24日昼までにtwitterで社としての見解を公表する」としている。

 発言があったのは2月21日の放送で、北朝鮮ミサイル発射実験について議論する際、上念氏は、朝鮮学校について「OBが日本人拉致に関わっていたりする」「スパイ養成的なところもあったり」などと述べた。

 これを受け、在日本朝鮮人人権協会(東京都)の関西にある傘下団体は3月3日付で、同局に質問状を送付。「極めて重大な問題がある」と指摘していた。

 同局は3月16日夕、YouTubeなどで配信していた番組の音声を取り下げた。

 翌17日の会見で、同局の有貞直明コンテンツデザイン局長は、発言について「北朝鮮の指導者礼賛から子どもたちを守るという趣旨で、過去の事例についてもある程度事実に即して発言している」との見解を示した。さらに「民族教育そのものを否定しているわけではない」として、「ヘイトスピーチにはあたらないと判断している」と述べていた。

 しかし、「スパイ養成的なところ」という部分については、「過去の事案と現在の朝鮮学校をはっきりと区別して聞こえず、配慮が足りないと判断した」とし、ホームページにおわびを出していた。

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