高橋大輔のオペラ座「再演」 「自分を超えていく、ギリギリの挑戦」

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坂上武司
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 演技を終えると、高橋大輔(37)が顔を覆って涙した。その高橋を村元哉中(30)が抱き寄せる。

 2人が掛け合った言葉は「Finally We made it!!(やっとできた)」。

 何度も抱きしめ合い、ガッツポーズした。母国開催の世界選手権。フリーを完璧に演じきった。

 「かなだい」と呼ばれる2人が今季挑んでいるフリー「オペラ座の怪人」は、シングル時代の高橋がかつて踊った演目の「再演」である。

 けれど、この演目は趣は、今まで高橋が演じてきた演目と意義づけが少し違う、と僕は思っている。

 シングル時代の高橋が描く世界観。たとえて言うのであれば、それが絵画だとしよう。

 その真っ白なキャンバスには「額縁」が存在することが多かった。高橋が描いていく、世界観の道しるべが。

 一つ挙げるとしたら、高橋が…

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