松岡茉優主演…きれいな海だけじゃない 沖縄描くドラマ「フェンス」

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沖縄タイムス

 【東京】沖縄を舞台に、性的暴行事件の真相を追うWOWOWの「連続ドラマW フェンス」の完成披露試写会が16日、都内で開かれた。主演を務める松岡茉優さんと宮本エリアナさん、脚本を手がけた野木亜紀子さんが舞台あいさつした。テーマの米軍基地問題について、松岡さんは「沖縄が背負っている問題だが、日本の問題。自分事として捉えるきっかけになれば」と述べた。全5回で毎週日曜日に放送される。初回は19日午後10時から。

「勇気を持って引き受けた」

 ドラマは、雑誌ライターが沖縄を訪れ、米兵による性的暴行被害を訴えるブラックミックスの女性を取材するところから始まる。取材を通して、基地から生まれる被害や、米軍犯罪捜査の壁など沖縄が抱える現実を描き出す。

 雑誌ライター役を務めた松岡さんは深刻なテーマでの役柄に「勇気がいるが、責任を持って向き合いたいと思い、引き受けた」と打ち明けた。「沖縄は、きれいな海、おいしい食事、温かい人たちだけじゃない。(基地問題を)日本の問題として考えなくてはいけない」と呼びかけた。

 被害を訴える女性を演じた宮本さんは「ブラックミックスの立場を見て、日本人とは何だろうと考えるきっかけになると思う」と話した。

 100人以上に取材し、日米地位協定の問題を脚本に落とし込んだという野木さんは「県内外の方々に見てほしい」とした。(沖縄タイムス)…

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