小売り大手イオングループの中核企業で、国内各地で総合スーパーを展開するイオンリテールが、正社員と同等の仕事をしているパート社員の待遇を、正社員と均等にする制度の導入に踏み切った。人口減や少子高齢化が進む中で、人材の確保を図る狙いがある。
小売業界は離職率が高く、人材の定着に課題を抱える。売り場の責任者を正社員に頼りすぎるのは今後難しくなるとみて、中核人材に占めるパート社員の比率を高める。国内店舗網の持続的な運営につなげるため、「同一労働同一賃金の実現を強く意識した」(人事部)という。
従来の資格制度は、正社員とパート社員で完全に区別されていた。パート社員から正社員への登用制度はあるが、キャリアアップを望むパート社員は正社員登用の道を選ぶしかなかった。この仕組みを改め、パート社員を続けながら、正社員と同等の処遇が得られる昇格・昇給に道を開く。
パートのままキャリアアップ可能に
同社の正社員には、全国的な…
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