大分知事選に向け参院議員を辞職 「私は前例主義でない発想ある」

白石昌幸
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 大分県知事選(4月9日投票)に無所属で立候補する意向を表明している安達澄参院議員(53)=大分選挙区、1期目=の辞職が10日、参院本会議で許可された。安達氏の辞職に伴う参院大分選挙区補欠選挙は4月6日告示、23日投票の日程で行われる。

 安達氏は大分市内で記者会見し、このタイミングでの辞職について、辞職が3月15日以前か後かで、補選が4月か10月かが決まることを考慮したと説明。「(10月まで)国会の議席が半年間空いてしまうのは良くない。任期をなるべく長く全うしたい思いで、ぎりぎりのタイミングでの辞職を考えていた」と説明した。

 また、4月補選は統一地方選や衆院補選と日程が重なるが、10月になると「参院のみの補選で、本来かからなくてもいい費用がかかることもあり判断した」と述べた。

 知事選では政党に推薦を求めない「完全な県民党」と強調。対立候補となる前大分市長で無所属の佐藤樹一郎氏(65)=自民、公明県本部推薦=を「省庁出身で平松(守彦)前知事、広瀬(勝貞)知事の流れが継続される」と述べ、「私は民間出身で『前例主義』ではない発想や感覚がある」と違いを強調した。

 広瀬県政については、「行財政改革を進めたことには大変なご苦労があったと思う」と評価しつつ、「長期政権で県庁の中に閉塞(へいそく)感、ものが言えないと職員が萎縮している空気があり、もったいない。継承するものも変えるものもある」として、採点は「65点」と述べた。

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