河井元法相から現金もらい県議は辞めた 長男が世襲、無投票の公算大

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戸田和敬
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 2019年参院選広島選挙区をめぐる大規模買収事件は、少なくとも17人の地方議員を辞職に追い込んだ。今回の統一地方選では、辞職者の親族が地盤を引き継ごうとする「世襲候補者」が出てくる見通しだ。このうち、広島県議選の広島市西区選挙区(定数4)では現状、無投票の公算となっている。

 「自分の後ろには常に見え隠れするものがある」。同選挙区で立候補を表明している新顔の砂原崇弘氏(40)は7日朝、JR西広島駅前でのつじ立ち後、取材に語った。

 父の克規氏(69)は、祖父が衆院議員、父が県議の政治家一家の長男。自民党として県議を7期半ばまで務めた。河井克行元法相=実刑確定=から現金50万円を受け取ったと認め、昨年3月に県議を辞職した。

 克規氏の後継が、長男の崇弘氏だ。昨年7月に会社を辞め、無所属で挑もうとしている。

 自民からの視線は冷たい。県…

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この記事を書いた人
戸田和敬
大阪社会部|司法担当
専門・関心分野
移民問題、事件・裁判