被災地の吹奏楽部員に希望を サザンの歌詞に乗せ、トラックは走った

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 ガシャーン。大型トラックの荷台が音を立てて施錠されると、運転手が声を上げた。「それでは行ってきます」

 うなるエンジン音にキーボードの音色が重なった。サザンオールスターズの「希望の轍(わだち)」のイントロだ。

 《夢を乗せて走る車道》

連載「わたしとサザン」

12年前の東日本大震災発生直後。横浜であるプロジェクトが動き始めました。

 東日本大震災から4カ月後の2011年7月11日。この日に放送されたFMヨコハマの番組「THE BREEZE」では、トラックが川崎市内の倉庫を出発する様子が紹介された。

 現場で出発を見送った神奈川県二宮町の槙一彦さん(58)は歌詞と重なる情景にこみあげてくるものがあった。

運送会社にFMヨコハマから依頼が

 トラックに積まれていたのは…

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