広がるロボアド 投資を自動でお任せ 新NISAの受け皿になれるか

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山本恭介
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 お金の投資先や運用を自動で任せる「ロボアドバイザー(ロボアド)」を使った投資が急増している。新型コロナ下で投資への関心が高まる中、分散投資でリスクも抑えられ、手軽に始められるとして注目されている。2024年のNISA(少額投資非課税制度)の拡充を前に業界はサービスを拡大させているが、手数料など注意すべき点もある。

 「新NISAで投資家が増えていく中、簡単に分散投資できるロボアドは非常に重要な位置づけを占めてくる」

 楽天証券の楠雄治社長は2月の決算会見で、ロボアドのサービス向上に注力していく考えを示した。楽天証券は2種類のロボアドサービスを展開。預かり資産残高は顕著に増えているといい、ロボアドによる預かり残高で業界3位につける。楠氏は「アドバイザーが本当にいるかのごとく、付加価値を付けていくことがポイントになる」と今後、さらに機能を増やすことに意欲を示す。

 ロボアドは、コンピューターに具体的な投資先を任せる仕組み。最初にどの程度のリスクなら許容できるかなどの質問に答え、それを元にコンピューターが投資信託や株や債券などを自動で購入していく方法が一般的だ。

24年にNISA拡充 市場に追い風 

 許容できるリスクが大きけれ…

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この記事を書いた人
山本恭介
経済部兼国際報道部兼デジタル企画報道部|銀行担当
専門・関心分野
資産形成、社会保障、労働政策