「忘れないために伝えないと」 防災学ぶ大学生、被災体験を子どもに

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稲垣大志郎

 東北で被災したときに小学3年生だった女の子はいま、大阪の大学で防災を学び、被災体験や備えの大切さを子どもたちに語る。「忘れないために伝えていかないと」

 関西大社会安全学部3年の赤間桃乃さん(21)=大阪府高槻市=は、津波で町の3分の1が浸水した宮城県沿岸部の七ケ浜町出身。12年前の東日本大震災が起きたのは、学校の教室で大掃除をしている時間だった。

 床にしゃがんでぞうきんがけをしていると、尻餅をつくぐらいの大きな揺れに襲われた。震度5強。校舎の窓ガラスがガタガタと大きな音を立て、停電。泣いている子もいた。校庭に避難すると雪が降ってきた。「寒いし、暗いし、怖かった」。親が迎えに来てくれるのを不安な思いで待ち続けた。

祖父母宅は全壊

 自宅のアパートは1階部分が…

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