「予想を超えるレベルの戦い」 プロもたたえた大学生の麻雀

藤田明人
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 大学生らが2人のチーム戦で日本一を競う「第27回青雀旗争奪学生麻雀(マージャン)選手権」(学生麻雀連盟主催、朝日新聞社後援)の決勝が4日、東京都内で行われ、関西大の東岡優希選手と宮下尚人選手のペアが優勝した。

 全国の大学の麻雀部やサークルなどで活動する計370人が出場。予選、準決勝を勝ち進んだ関西大、青山学院大、名古屋工業大、早稲田大の4チームが決勝に挑んだ。

 決勝は3試合制。はじめの2試合の合計点は混戦となり、3試合目でトップをとったチームが優勝する展開に。最終戦では、点数状況や残り局数を考えて、あがれる状態なのにあえてスルーするなど、高度な戦術もみられ、対局の模様を配信した番組で解説にあたった山田独歩プロ(学生麻雀連盟理事長)は「予想を超えるレベルの戦いだった」と述べた。

 最終戦に出場した関西大の宮下選手は、序盤にリードを許したものの、あがりを重ねて徐々に加点。南1局では、親のリーチに対して果敢に攻め返し、高い手を決めて優位に立った。他の選手も終盤粘り、あがれば逆転できる手を作りつつ反撃の機会をうかがったが、宮下選手が逃げ切った。

 東岡、宮下両選手はふだん、関西大の麻雀サークル「チャンタ」で活動。リーグ戦形式で競技したり、一緒に勉強会をしたりして研究を重ねてきたという。「2人が出場する順番など、作戦がうまく当たった」と振り返った。

 準優勝は、青山学院大学の平林祥太選手と川名進之亮選手。平林選手は、最終戦の終盤に親で大きくあがって差を詰めたが、あと一歩及ばなかった。3位は名古屋工業大の橋本尚也選手と新美捷天選手、4位は早稲田大の浅井啓選手と児玉芳武選手だった。

 試合はYouTubeで生中継された。アーカイブ映像は、https://www.youtube.com/watch?v=UjrVw_LYDs8別ウインドウで開きますで見ることができる。(藤田明人)

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