特殊詐欺事件の関係者を口止めした疑い 弁護士と暴力団組員を逮捕

岩田恵実
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 特殊詐欺事件の関係者を口止めしたとして、警視庁は3日、指定暴力団住吉会系組員の男(32)と弁護士の男(59)を証人等威迫容疑で逮捕し、発表した。組員は「関係ない」と容疑を否認し、弁護士は黙秘しているという。

 暴力団対策課によると、特殊詐欺事件の指示役だった容疑で2020年2月に逮捕された組員は同年6月、弁護人の弁護士の男が接見に来た際、弁護士のスマートフォンから事件の関係者である20代女性に電話し、「これ以上聞かれても何も答えないでほしい」などと迫った疑いがある。この前の同年4月には「調書のサイン絶対まんまとしたでしょ」などと書いた書面を弁護士にスマートフォンで撮影させ、女性に送信した疑いもある。

 接見室には弁護人も含めて携帯電話の持ち込みが禁止されているが、同課は弁護士が隠し持って組員と接見していたとみている。(岩田恵実)

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