身元不明の震災犠牲者、石巻で慰霊法要

原篤司
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 東日本大震災後に石巻市内や近海で発見されたものの、今も身元が分かっていない震災犠牲者27人の遺骨の慰霊法要が2日、同市南境の石巻第二霊園納骨堂で開かれた。

 石巻仏教会と曹洞宗宮城県第13教区が合同で震災翌年の2012年から毎年開いている。今年は奈良県内の3人を含む約40人の僧侶が参加し、遺骨が納められた納骨堂の前で般若心経などを唱えた。

 市によると、これまでに647人の犠牲者の遺骨を受け入れ、うち620人を遺族に引き渡した。20年7月以降は新たな身元判明はないという。

 石巻仏教会の桂田文隆会長(禅昌寺前住職)は「一日も早く、石巻だけではない各地の犠牲者の皆さんの身元が判明するよう願っている。今後も慰霊法要を続けていきたい」と話した。(原篤司)

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