原発、国の責任でリスクを 福島・富岡町長が語る「苦渋の選択」

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聞き手・西堀岳路
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東日本大震災12年「首長に聞く」 福島県富岡町長の山本育男さん

 ――課題としていた富岡地区の生活環境の再生や雇用はどの程度進んだか。

 「交通インフラではデマンドタクシーを2台に増やした。住民コミュニティーの再構築は、人口が少なく苦労しているが、仕事で新しく移り住んできた人も半数ほどになるので、積極的に取りこんでいきたい」

 「産業団地もあと3区画を残すところまで企業が入った。企業側から『人がほしい』という声もあり、勤め先はあっても町に人が足りないという現状だ」

 ――震災前に約1万6千人だった人口は現在1万1千人余り。居住者はまだ2100人ほどにとどまる。

 「新規移住者の窓口として『とみおかくらし情報館』を昨年開設した。この2月1日までに電話相談は58件、405人が訪れた。移住希望者は増えていると実感している。帰還促進では、空間線量など、何が障害で戻れないのか、ひとつずつ解決していきたい」

原発、「本心は反対」

 ――今春にも避難指示解除を…

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