藤井聡太竜王、「2日制」で強くなった 谷川浩司十七世名人が語る

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聞き手・村瀬信也
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 将棋の谷川浩司十七世名人(60)の著書「藤井聡太はどこまで強くなるのか 名人への道」(講談社+α新書)が刊行された。王位、叡王、王将、棋聖と合わせて五つのタイトルを保持する藤井聡太竜王(20)は、現在A級順位戦で首位タイ。今春、谷川十七世名人が保持する名人獲得の最年少記録(21歳2カ月)を更新する可能性がある。本で触れられている「藤井竜王が強くなる理由」「名人戦に対する自身の思い」などについて、谷川十七世名人に聞いた。

 ――今回の著書を出されたきっかけを教えてください。

 「前回の『藤井聡太論 将棋の未来』(講談社+α新書)を出した2021年5月は、藤井さんが二つのタイトル戦の初防衛戦を迎える時期でした。大きな試練になると思っていましたが、二つとも防衛し、その後もタイトルを次々と増やしています。1年も経たないうちに本の内容が古くなるぐらい藤井さんは進化、成長を続けています。藤井さんの強さについて新たな発見もあったので、それが本を書くきっかけになりました」

谷川浩司十七世名人が、藤井聡太竜王が成長を続ける理由について語りました。そして、昨年から名乗っている十七世名人の重圧を感じる瞬間とは。

 ――どのような発見があったのでしょうか。

 「藤井さんは長時間の対局を…

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