「一族に政治家がたくさんいた」 岸信千世氏が家系図の掲載を説明

安倍元首相なき後 激動の山口

前田健汰
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 自民党山口県連は20日、岸信夫防衛相の辞職に伴う衆院山口2区の補欠選挙(4月11日告示、23日投開票)について、公募による選考の結果、岸氏の長男・信千世氏(31)を擁立すると決めた。党本部に公認候補として推薦する。また、信千世氏は、家系図を掲載したホームページ(HP)を閉鎖していることを認めた。

 信千世氏はフジテレビ記者を経て、信夫氏の秘書を務めた。県連の決定後、「父が病気で療養し、伯父(安倍晋三元首相)が昨年亡くなった。そうした思いを引き継いで山口2区のために一生懸命働く」とあいさつした。

 信千世氏は今月、政治活動のために立ち上げたHPに、曽祖父の岸信介元首相や安倍氏ら国会議員6人が並ぶ家系図を掲載した。野党などから世襲批判が上がるなか、13日午後にHPは「メンテナンス中」として閲覧できなくなった。

 信千世氏は「HP自体に不具合が見つかったのでいったん停止している」と説明し、家系図への批判とは「全く関係ない」と述べた。家系図を掲載した理由については「一族の中に政治家を務めた方がたくさんいたことは事実で、それを表記するということだった。家系図について世襲批判を含めていろんなご意見があることは承知している。今後のHPの形はしっかり考えたい」と答えた。(前田健汰)

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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2023年2月20日19時6分 投稿
    【視点】

     ホームページに家系図を掲載した理由について、「一族の中に政治家を務めた方がたくさんいたことは事実で、それを表記するということだった」とする説明を読んだ際、どのように理解すればいいのか戸惑いました。  単に、一族に政治家がたくさんいるとの

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