大幸薬品、48億円の最終赤字 「クレベリン」措置命令で返品増加

栗林史子
[PR]

 大幸薬品が17日までに発表した2022年12月期の純損益は48億円の赤字だった。赤字は2年連続。空間除菌をうたった主力商品「クレベリン」をめぐって昨年、消費者庁から景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を受け、返品が相次いだことが影響した。

 納付命令はまだ出ていないが、措置命令に基づく課徴金の引当金6億円の特別損失を計上した。22年12月期の売上高は50億円、営業損益は30億円の赤字だった。会計基準変更のため比較できないが、前年は売上高が112億円、営業損益が49億円の赤字だった。

 柴田高社長は17日の会見で、「コロナ禍で民意が変わり、(クレベリンへの)期待が増したことによって優良誤認が発生したと理解している。しっかりとエビデンス(根拠)をとっていく」と話した。栗林史子

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません